カリキュラムなど

教材

伝統漢方研究会では各地区共通の教材に基づいて勉強会を行っています。
勉強会の基本となるテキストは以下の通りです。
・伝統漢方研究会レベル1テキスト(基礎理論及び糸練功基礎、精神神経疾患)
・伝統漢方研究会レベル2テキスト(各種疾患・症状の漢方治療について)
・THE古方(古方処方及び薬味)

※各テキストのより詳細な内容に関しては下記に載せています

レベル1テキスト

古方(日本漢方)の基礎理論と精神神経症の漢方治療について学ぶ内容となっています
証決定手順
糸練功
糸練功の注意点
糸練功の練習法
百会診、五志の判断
風毒診
木下深浅診
手掌診
音素診
木下腹診図
入江反応穴
木下反応穴
解剖学的反応穴
陰陽二元論
適・不適診
副作用診
薬方の決定(簡易法)
精神神経症
レベル1修了試験

レベル2テキスト

実際の漢方薬局で良く見かける疾患を中心に漢方的な治療法を学びます。
レベル2テキスト内容
六部定位脈診
陰陽
五行説
気血水
表裏、寒熱、薬性
虚実、燥湿、補瀉
適量診
瞑眩と副作用の鑑別
三陰三陽
病位ごとの主要薬味
病位ごとの主要薬方
治療原則(古方)
三陰三陽図
舌診原則
柴胡証腹診図の診方
気と糸練功の関係
薬味薬方の証と患者さんの証の判断
問診
リウマチ、神経痛、関節症
十二臓腑の五味配当
経別配当と補瀉
帰経 臓腑と薬味
産科・婦人科(不妊症、生理不順、冷え性、子宮筋腫、子宮内膜症、乳腺症、卵巣嚢腫など)
八綱分類
アレルギー性鼻炎・花粉症
蓄膿症・副鼻腔炎
喘息・気管支炎
上皮性悪性腫瘍
感冒
肝炎・肝硬変
胆石症・胆砂
本草学・食養論基本
皮膚病(アトピー性皮膚炎、湿疹、皮膚掻痒症、ジンマシン、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、ニキビ・吹き出物など)
胃腸病(胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃アトニー、過敏性腸症候群、腹痛、下痢)
心臓病(心臓神経症、不整脈、虚血性心疾患)
高血圧・脳血流障害
尿路障害(膀胱炎、尿道炎、尿路結石、前立腺肥大、尿路不定愁訴)
糖尿病
腎炎
頭痛、めまい(メニエル病)
痔疾、打撲、痛風
紫斑病
出血
中耳炎
扁桃炎、アデノイド
甲状腺腫、バセドウ病
口内炎、ベーチェット病
眼科疾患(白内障、緑内障、仮性近視)

THE古方

古方をモノにするコツ 基本 木下式三陰三陽図Ⅰ
古方をモノにするコツ 基本 木下式三陰三陽図Ⅱ
古方をモノにするコツ 基本 熱形
古方をモノにするコツ 基本 舌診
古方をモノにするコツ 基本 証の判断・判定
古方をモノにするコツ 基本 四診
古方をモノにするコツ 基本 薬方の証を判定するため
古方をモノにするコツ 基本 臨床で使う6薬方 太陽病位一覧
古方をモノにするコツ 基本 臨床で使う36薬方 少陽病位一覧
古方をモノにするコツ 基本 臨床で使う5薬方 陽明病位一覧
古方をモノにするコツ 基本 臨床で使う19薬方 太陰病位一覧
古方をモノにするコツ 基本 臨床で使う3薬方 少陰病位一覧
古方をモノにするコツ 基本 湯剤・生薬末換算
古方をモノにするコツ 基本 養生法
すぐに使える古方特訓篇 太陽病 基本の証
すぐに使える古方特訓篇 太陽病 麻黄湯~香蘇散
すぐに使える古方特訓篇 温病に対して
すぐに使える古方特訓篇 少陽病 基本の証
すぐに使える古方特訓篇 少陽病 大柴胡湯
すぐに使える古方特訓篇 その他、後遺症麻痺に使われる薬方
すぐに使える古方特訓篇 柴胡加竜骨牡蠣湯~五苓散
すぐに使える古方特訓篇 その他、腹水に使われる薬方
すぐに使える古方特訓篇 苓桂朮甘湯~半夏白朮天麻湯
すぐに使える古方特訓篇 陽明病 基本の証
すぐに使える古方特訓篇 白虎加人参湯~桃核承気湯
すぐに使える古方特訓篇 太陰病 基本の証
すぐに使える古方特訓篇 温経湯~十全大補湯
すぐに使える古方特訓篇 少陰病 基本の証
すぐに使える古方特訓篇 桂枝加朮附湯~四逆湯
いまさら聞けない薬味 薬味単味の働き
いまさら聞けない薬味 多味の組み合わせ
いまさら聞けない薬味 薬味薬効での分類
いまさら聞けない薬味 薬能原則
いまさら聞けない薬味 本草学

カリキュラムと古方習得の目安

伝統漢方研究会では知識(レベル1、レベル2、THE古方と実践(糸練功実技)は両輪と考えています。そのため地区によってそのウエートに違いはありますが、勉強会ではその両方に取り組めるようカリキュラムを組んでいます。

年間スケジュールと習得期間

1年に行わせる勉強会は10回です。
レベル1の講義は全6回です。
レベル2の講義は24回です。
レベル1とレベル2の講義は同時並行で行われます。そのため24回(3年弱)で基本的には漢方薬局で見かけるような疾患や症状に対する一通りの治療法について学ぶことができます。
※ただし各地区の勉強会の方針によって進め方が異なる場合があります。
THE古方に関しては最も重要な処方69処方について勉強してゆきます。地区によって異なるのですが、1回の勉強会で2~3処方勉強してゆきます。そのため一通り終了するのに約3年かかります。

糸練功実技

糸練功は訓練によって身につけることのできる医療気功です。
糸練功実技では正しい姿勢で行う方がより精度が上がると考えられます。糸練功を身につけられた先生方と一緒に練習をします。その場で姿勢の問題点や、反応穴のとり方などを学びます。疑問点などがあればその場でチェックしてもらうことができます。