関西伝漢研のカリキュラム

勉強会の日時

関西伝漢研の勉強会は基本的に第三日曜日となっています。
しかし連休やお正月などは異なる日曜日でできるだけ出席人数の多い日にちに変更となります。
時間帯は10:00~17:00(12:00~13:00は昼休憩)
17:00~は懇親会を行っています。(居酒屋などで2時間前後)そこで親睦を深めたり、漢方に関わる情報交換を行っています。

テキストについて

・伝統漢方研究会レベル1テキスト
(伝統漢方の基礎理論を学ぶ内容となっています)
・伝統漢方研究会レベル2テキスト
(疾患・症状ごとのポイントとなる漢方的病態理論、及び繁用薬方、漢方的診断方法(反応穴)などを学ぶ内容となっています)
・THE古方
(漢方薬の中でも治療に最も重要な方剤学と生薬学について書かれているテキストです)

関西伝漢研のカリキュラムについて

レベル1について

レベル1は準会員に行われる授業で入会されてから6回の講義で行われます。内容はレベル2と糸練功を理解するうえでの基礎的な内容となっています。
この講義は午前の講義中に行います。

レベル2について

レベル2は日頃、店頭に来られる症状を中心に幅広くまとめたテキストになります。講義内容は年単位でカリキュラムを決めて行います。あくまで店頭に来られる疾患に対応しますので、その時、その時でテーマも変わります。
例えば、花粉症シーズン前に花粉症を重点的にしてほしいと要望が多ければ花粉症の組み入れることもあります。

THE古方について

このテキストには古方で繁用される処方を中心に、生薬学を交えながら勉強していきます。
講義する先生は持ち回りで全員で行い、自分で調べることを重視しています。講義の終わりにはベテランの先生が補足を入れる形式です。

糸練功実技について

糸練功に関しての詳細は糸練功とはを参考にしてください。
糸練功実技とは医療気功の一種ですが、この技術で病気を治したりするものではなりません。(外気功による治療とは異なります)
糸練功とは漢方的な診察方法の一つで、問診から導き出された証(どんな漢方薬が合うかどうか?)の確認を行うために用いられるものです。
これは魔法や奇跡の様なものではなく、地道で継続的な訓練(練習)によって徐々に身についてゆく技術なのです。
正しい糸練功を身につけるためには正しい型を身につける必要があります。ここでは糸練功を身につけた先生が中心となって、一人では気づかない自分の上達の妨げとなっている悪癖などをチェックし、そこに気を付けて1か月自分で練習・実践を行い、また1か月にチェックする。それを繰り返しながら、徐々に上達してゆくものなのです。

東洋医学基礎

レベル2の内容で午後の授業では扱わない基礎的な内容で尚且つ実践的な漢方を理解するうえで重要な内容、問診のポイント、問診から処方を絞り込むために必要な基礎知識に限定して講義を行っています。

症例検討

自分自身、家族または実際の患者さんの例を挙げ、実際にシュミレーションをして、問診から処方を絞り込むまでの過程を行います。これによってレベル2の知識と問診などの基礎理論、THE古方の方剤の知識をどのように結び付けていけばよいかより実践的に学びます。